ハローワークは、厚生労働省が管轄する公共機関の1部で、「雇用の安定」、「雇用対策の推進」を主な目的としています。転職のための求人情報の収集法でも触れましたが、ハローワークの利用にはメリット・デメリットがあり、その両方をきちんと理解した上で利用すべきです。
ハローワークは、私たちが支払っている税金で成り立っているので、誰もが分け隔てなく無料で利用することができるのが最大のメリットです。税金で成り立っているのだから利用できるものは利用しないと損です。
ハローワークに行ったことがなく、恥ずかしさを感じている方は一度、実際にハローワークに足を運んでみてください。中はとても明るい雰囲気で利用者の数もたくさんいるので、恥ずかしいという感覚はなくなるでしょう。図書館を利用する感覚でどんどん利用してしまいましょう。
(1) ハローワークのイイところ
(2) 年代・事情別に設けられた専門機関
(1) 完全無料で利用できる
今となっては、インターネットの求人情報サイトで完全無料で利用することができるので、アピールポイントとしてはやや薄い感は否めませんが、今まで払った税金分を取り戻してやるという気持ちで利用すれば気分的にもいいのではないでしょうか。
(2) 全国の膨大な量の求人情報を検索することができる
これは、ハローワークならではのメリットだとアピールできるでしょう。全国の求人情報を検索することができるので、その求人数も膨大です。現時点(2006年9月)で、74万件もの求人があること自体、ものすごい求人数だといえます。
ハローワークは、求人情報を無料で掲載できるため、このような膨大な数の求人情報を掲載することができますが、それだけに中には怪しい会社があることも否めません。ハローワークでは、2003年1月14日より、事業社名を提供しているので、会社に応募する前に会社名を確認し、会社を研究しておく必要があるでしょう。
(3) 失業保険手続きのついでに求職することができる
失業手当を受給するためには、必ずハローワークに行かなければいけません。どうせハローワークにいくのですから、ついでに求人情報を収集してしまえば一石二鳥です。
(4) 就職相談コーナーでアドバイスを受けられる
ハローワークには、「就職相談コーナー」が設けられており、「自分がどんな職業に向いているのか」「どんな仕事があるのか」「どの仕事についたらいいのかわからない」といった漠然とした考えや悩みを持つ求職者の相談に乗ってくれます。明確にやりたいものがなかったり、転職活動に自信を喪失している方は、一度、相談に乗ってもらうと良いでしょう。
ハローワークには、年代や事情別に設けられたいくつかの専門機関があり、それぞれの事情に合わせた相談に乗ってくれます。家の近くにこれらの機関がある方は、ハローワークと合わせて利用してみると良いでしょう。
人材銀行 | 管理職、専門・技術職を専門に再就職を支援する機関。30歳以上対象、課長職以上の役職経験、技術・経験・資格免許が必要な職業が対象となります。独自の求人情報が検索できます。 一部の県においては、人材銀行としてのサービス提供を廃止している場合もあります。 |
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ヤングハローワーク | おおむね、30才未満の若年者を対象に職業相談・職業紹介や、仕事に関する様々な情報を提供する公共の機関です。 |
両立支援ハローワーク | 女性専用の公共職業安定所「レディス・ハローワーク」が1999年の男女雇用機会均等法によって「両立支援ハローワーク」という名前に変更されました。 仕事と育児、家事、介護を両立させるための情報提供、再就職支援を行います。フルタイマー・パートタイマーの仕事の紹介を受けることもできます。 |
高齢期雇用就業支援センター | おおむね、55歳以上の求職者を対象に、就業に関する生活相談・就職相談、求人情報の提供を行っています。全国主要都市の庁舎施設などに設置されています。 |
パートバンク/サテライト | ハローワークの出張所。パートタイマーの就職支援・就職相談などを行っています。 |
学生職業センター | 高校生から大学院までの学生や、20代の既卒者を対象に就職支援を行っています。求人情報の提供、就職面接会や会社説明会も開催しています。 |