当然のことながら、会社を退職する前に、借りたものはきちんと返却しなければなりません。そのまま所持していると「窃盗」になりかねませんので注意しましょう。また会社に預けていたもの返却してもらいましょう。
まず、会社に返却するものから見ていきましょう。
1.健康保険被保険者証健康保険は、退職した翌日からその資格を喪失します。もっていても使えないので会社に返却しましょう。なお、退職後の健康保険選びについては、退職後の健康保険の選び方を参考にしてください。
因みに私は退職時にの記念として、自分の名刺を10枚程度もらっておきました(笑)。
次に、会社から受け取るものを以下に記します。
1.離職票-1、離職票-2
2.源泉徴収表
3.(会社側が所持していれば)雇用保険被保険者証
4.(会社側が所持していれば)年金手帳
5.未払い賃金
6.退職金
1の離職票は、失業給付を受ける権利があるかどうか、受ける権利があるならどれだけ受給することができるかを証明する大切な書類なので、退職後には必ず受け取るようにしましょう!
離職票は、退職後に会社がその手続きを職安で行って初めて発行されるものであるため、退職日にもらうことはできません。退職前に予め、会社に出向して自分で取りにいくのか、郵送してもらうのかを決めておきましょう。離職票の発行は、法律では、10日以内 に会社側が発行するように定めていますので、 10日を過ぎてもなおも郵送されてこないようであれば、会社側に怒りの電話をいれましょう(笑)。因みに、私が勤めていた会社も、なかなか離職票を郵送してこなかったので電話して早く送ってくれるように催促しました。
2の源泉徴収票は、所得税の年末調整に必要となる書類です。再就職時に、新しい会社に提出すれば、その分もまとめて調整してもらえます。年内に就職しなかった場合は、税金を余分に払いすぎている可能性があるので、確定申告をして、余分に納めた税金を取り戻す事ができます。詳しくは、確定申告で税金を取り戻そう!を参考にしてください。
3の雇用保険被保険者証は、ハローワークで雇用保険の「求職の申込み」をする際に必要となります。再就職時には、再就職先の会社に提出します。この書類は、本来は入社時に受け取って本人が保管しますが、会社側が預かっている場合もあります。
4の年金手帳は、国民年金の種別変更手続きに必要となります。会社が受け取っている場合は、退職前に返却してもらいましょう。再就職した場合は、再就職先の会社に提出します。