失業給付の受給資格要件で、失業給付を受け取るための要件について説明しました。ここでは、その受給資格を満たした人が公共職業安定所(以下、ハローワーク)に行って実際にどのような手続きを踏むのかを見ていきたいと思います。
まず、そもそもハローワークってどこにあるの?って話ですが、以下のリンクから自分の住所地に最も近いハローワークを探してください。大都市を除き、ひとつの県内にそうたくさんあるものではないので、人によっては1番近いハローワークまで1時間以上かかる事もあるかもしれませんね。
■ハローワークへ持参するもの
ハローワークに行く前に下記のものを準備し、持参していきましょう。
(1) の 離職票は、会社から受け取るもので、退職後、10日ほどで発行されます。会社に直接取りにいくのか、それとも郵送してもらうのかを退職前に会社に確認をとっておきましょう。いい加減な会社は、この離職票をなかなか郵送してくれないことがあるので、10日ほど待ってもまだ届かないようであれば会社に電話して催促しましょう。
離職票には、被保険者資格喪失確認通知書と記述された離職票-1 と、退職理由や退職前6ヶ月間の給与額が記載された離職票-2の2枚に分かれています。離職票-2 の退職理由に異議がある場合は、離職票-2 の「具体的事情記載覧(離職者用)」にその事情を書き込んでおきます。
(2) の雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していた事を証明するもので、会社が保管している場合もあれば、自分で保管している場合もあります。退職前に、どちらが保管しているのか確認しておくようにしましょう。紛失してしまった場合は、ハローワークへ再交付の申請をする必要があります。
(5) の写真は、手続き後にもらう「雇用保険受給資格証」に貼ります。(6) の預金通帳は、失業手当の振込みを希望する金融機関の支店名、口座番号が必要になるケースもありますので持参していきましょう。
■ハローワークでの手続きの流れ
以上、持ち物チェックを済ませたらさっそくハローワークに行って手続きをするわけですが、それほど気合を入れていく必要はありません(笑)。単に、求職票に再就職に際しての希望職種・希望年収、前職などを記入し、持参した書類と一緒に窓口に提出するだけです。
その後、窓口で担当官より簡単な面接を受けることになりますが、極めて形式的な面接なのでそれほど不安がることもないでしょう。面接の主な質問内容としては、以下のとおりです。
なお、ハローワークの受付時間は、午前9時~11時、昼休みを挟んで、午後1時~4時までです。午後に職安に出かけると失業者が多数で待ち時間が長くなる事も考えられますので、できるだけ午前中に行った方がいいかもしれません。また、面接時間を短くしたいなんて考えている方はむしろ忙しい時間帯の午後の方が好都合なのかもしれません(笑)。
面接を終えて、離職票が受理されると、失業の認定が決定します。この日のことを、「受給資格決定日」といいます。帰りには、雇用保険の簡単な説明や注意書きが記載された「受給資格者のしおり」と「求職受付票」が渡され、次の雇用保険受給説明会の日時が指定されています。
以後の失業手当を実際に受給するまでの流れについては、失業給付受給までの流れを参考にしてください。