上手な退職・下手な退職

自己分析はホントに必要なの?

このページを見ている方は、おそらくすでに1回以上の就職を経験した方々がほとんどだと思うので、過去に1度ぐらいはきっと自己分析という言葉は聞いたことがあるでしょう。もしくは、新卒採用時に自己分析をしたことがあるという方も多いでしょう。

自己分析とは、読んで字のごとく、「自分を研究すること」に他なりません。自分の事は自分が1番知っているつもりでも、実は自分の事が全く理解できていない人は意外と多いものです。「どんな仕事が自分に向いているのかわからない」と悩んでいる方の大半は、実はこの自己分析の未熟さに原因があります。

 
 

 

自分は①なにが好きで、②何が得意で、③何がしたいのか、④どんな性格なのか、といった基本的な事が分析できていれば、おのずと自分に合った職業を見つけ出せるはずなのです。当然のことですが、「なにもしたくない」なんて回答は論外です。

(1) 自己分析は適職探しの第一歩
(2) 自己分析のチェック項目
(3) データ・統計でみる相対的な自己分析

 

自己分析は適職探しの第一歩

自己分析をすると主に以下の項目が見えてきます。

①自分がやりたい仕事
②自分に適した仕事
③自分の長所・短所

「自分のやりたい仕事」と「自分に適した仕事」は、必ずしもイコールにはなりません。芸能界に入りたいけど上がり症の癖があったら、とても芸能界に向いているとはいえないし、数字に弱く、論理的な思考ができない人がプログラマに向いているとも思えません。

しかし、向いていないからといってその職業に就くことがつけないわけではありません。適性の8割から9割は自分の努力で変えられるものだと言われており、主に能力適性と性格適性、そして態度適性の3つが備わっていれば、その職業に向いていると判断されます。

自分がやりたい職種・業種ごとに、それぞれ求められる適性があるので、自分が志望する分野にはどのような能力・性格が求められているのかを業界本などを読んで予め研究しておく必要があります。

そして、1番大切なことは、「自分が何をやりたいのか」「何を実現したいのか」という観点から仕事を探すのが、自分にとっての適職に出会えるための最初の一歩に違いありません。その仕事に対する意欲=態度適性がなければ、仕事を長続きすることもできないからです。

 

自己分析のチェック項目

それでは、自己分析とは具体的にどのようなことを分析すれば良いのか、以下に基本的な項目をあげてみたので参考にしてみてください。

・ 自分が得意なこと・不得意なことはなんですか?
・ 現在変えたいと思っているのは仕事?会社?待遇ですか?
・ 現在、どのような職業に就きたいと思っていますか?
・ 10年後、どのような生活を望んでいますか?
・ 自分の長所・短所はなんですか?
・ あなたが人一倍詳しいことは何ですか?
・ あなたが喜びや楽しさを感じるときはどのようなときですか?

 

自己分析が下手な人は、自己分析をしたつもりになっているだけで、ちっとも自分の事を理解できていない場合があります。そんなときは、ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、家族や友人に頼んで分析してもらうことで、より客観的な自分を見つけることができます。

闇雲に自己分析を頼んでも相手も困ってしまうでしょうから、「実は私はこう思うんだけど、あなたはどう思う?」というように相手が比較しやすいように設問を用意しておくといいかもしれません。

そして、家族や友人に指摘された意見は、謙虚に受け止めることが大切です。なぜなら、相手はあなたの表面部分だけを見て、あなたという人物がどういう人なのかを判断してくれているからです。

本当の自分がどうであれ、人から自分がどう見られ、どう思われているのかを知るのは就職活動において、そして人生においても必ずプラスになるはずです。

 

データ・統計でみる相対的な自己分析

自分で自己分析しても自分のことがよくわからないし、家族や友人に分析してもらっても短所しかでてこなくて参考にならない…「いったい自分はどんな仕事に向いているのだろう?」と嘆いている方は、インターネットなどで無料で診断できる適性診断テストなどを利用するのもひとつの手です。詳しくは以下リンクを参照。

無料の適性診断テストを利用しよう

いろいろな会社を回った方は適性診断テストを受けさせられたことがあると思いますが、これはまさしくあなたの仕事適性を、データや統計に基づいて相対的に判断しています。したがって、この適性診断テストの結果いかんによっては、あなたがその業界に向いているかいないかが、おおよその範囲で推測することができるのです。

ただし、所詮、データはデータなので、結果に対して真に受けすぎたり、くよくよしすぎたりすることがないようにしましょう。あくまでも、自己分析のための参考材料として用い、自分の一面をとらえるためのテストだという軽い気持ちで診断を受けてみると良いでしょう。